6/29 | 瞬殺 |
昼過ぎ起床。せっかく生活習慣が改善されてきたと思ったら、またやってしまった。まぁ、昨日のこともあるから無理ないかなぁ。学校行ってすぐ、中川先生に昨日の泥沼の状況を話す。が、それも明解な切り口により一刀両断される。確かに、言われてみればその通りだ。Langevin系で意味を持つのは、統計量。その統計量を考える上で大事なのは、シンプレクティック性。然るに、Langevin系では、Mannella法。その通りだ。もともとノイズを含んでるんだから、軌道がどうこうってのは、物理的意味においては意味が無さそうだ。うちらが見たいのは、およそ解析的に解けないような物理的系。それを数値解法でとくなり、シミュレーションするなりしていて、いかに意義のある結果を出すか、もしくはいかに意味づけをするか、それが焦点になってるわけだ。そういうのがまったく頭からぶっ飛んでしまって、訳のわからんことに拘泥されていては…って、まぁ、一つのことを集中していると他の事が見えなくなるってのは大概ありがちだから、しょうがないかな。そういう意味で、先生やら周囲の友達ってのがいるわけだから、まぁ、ぼちぼちコンタクトをとりに行きなさいよって事で。 次回の月例中川ゼミは俺の番。Henon-Heiles系とLangevin系についてやったことをまとめなきゃで、Henon-Heiles系をまとめようと思ったら、なかなか苦戦。あーだこーだと引っ掻き回して、とりあえず今日は復習をこめて微分方程式をやる。相図がどうこうって話をメインに。少しはやっていたせいもあって、部分的に読むだけですんだ。さすがに一日では無理で、あと残りを明日中に読みきろう。 坂田先生の「解きなさい。」が個人的にヒットで、今それを反芻しています。明日は、Henon-Heilesをそこそこに、もう少しLangevin系で遊んでみようかな。 |
6/28 | う〜ん… |
かなりシビアな一日だった。というか、まぁ、なんというか。その割には、あんまり成果が出ておらんのが問題かな。しかし、わからん。 坂田先生に「(物性研のM1に向かって)お前達は何をやってるんだ?」と聞かれて、「Langevin系です。」と答えたら、「(確率微分方程式を)解きなさい。」との具体的なアドバイス(?)を頂く。そんなわけで(まぁ、経済の話しも一区切りついたから)、Mannela法のプログラムをついに着手、案の定あっさり完成。以前に論文を読んでいて、アルゴリズムやらその特性やらをまがいなりにも理解していたからかな。ただ、中川先生はLangevin系はMannella法でOKって感じだったけど、本当にそうか気になってきた。近似には、強い近似と弱い近似があって、そのどちらでもMannella法でいいのか?確かにSymplecticityのの面ではMannella法はいいが、他にもMilnsteinスキームや確率Hoin法なんてのもある。軌道を近似する上では、案外MilnsteinスキームやHoin法の方がいいのではないか?などなど。ドつぼにはまってきて、過去にやった本やら参考文献やらを当たりまくったが、どーもわからん。それどころか、ますますわからなくなってきた。文献によって記述がちがったりしたから、それを整合するだけでも苦労した。っていうか、未だに整合できてない。ぜってーどっちか間違ってんだろ!みたいな感じ。そんな訳で、結局今日はほぼ徹夜。女子高生の通学とともに帰宅し、就寝。 |
6/27 | … |
くたばる。 |
6/26 | Stephan,Wien,Planck,,, |
うへぇ、アップロードできねぇ。サーバーの問題かと思ってたら、そうでもないらしい…。今回やっとなんとかアップロードできたものの、今後大丈夫かなぁ。早く研究室でもアップロードできる形を取ったほうがいいのかもしれないなぁ。 昨日に引き続き、図書館から借りてきた科学史の本を読む。主に、前期量子論の話がメインで、そこからアインシュタイン辺りの話まで。うん、確かに、なるほど、面白い気がする。ただ、直接的に研究に結びつかないので、深入りすると博物学に終わってしまいそうな…。もちろん科学史の中でも実際の研究にまといつくエッセンスはあるとは思うんだけどねぇ。 というわけで、6/24にヒントを得たプログラムを一応の形で完成させる。論文のモデルに従うと、度数分布表(というか確率密度関数)がべき乗則を満たすことを確認。ただ、これ、シミュレーションしてみてわかったけど、時間の範囲に制限があるなぁ。時間に依らず普遍的にべき乗分布するなら、まぁ面白いけど、tをどんどん大きくさせていくと、べき乗則が成り立たなくなるじゃないかこのモデルは。あやすぃーなぁ。確かに、人は有限時間しか生きてないから、稼ぐお金も有限かもしれないけど、なんか説得力に欠けるなぁ。もっといろいろ数値を変えてやってみるか。明日もう少しこの辺を詰めて、早くLangevin系の話しでいろいろと遊んで結果を出していかないとなぁ。3ヶ月でこの程度の成果だったら、島田先生だったらぼっこぼこにされんだろうなぁ…。 |
6/25 | 暑い |
今日は、か〜なり暑かった。日中から炎天下でテニスをして、かなりくたばる。俺と一緒に打っていた二人は、終盤日射病状態で今日はいつもより早く撤収。俺はタオルを頭に巻いていて、それが帽子代わりになったお陰か、そこまで重度日射病にはならなかったが、かなりこたえた。研究室に戻って、研究しようと思ったが、さすがにくたびれて、結局科学史の本を読む。近頃、科学史に興味を持ち始めて、趣味程度だがやっている。学部のときは、科学史の意義は研究手法の学習にあると思っていたわけだが、最近は見方が変わってきた。科学史を通じて、「物理って何ですかね?」ってことを探索することに意義があるものだと思い始めた。まぁ、仰々しいことを言ってる気がするけど、こっちはあくまで趣味レベルの話かな。さて、ぼちぼち寝るか。 |
6/24 | 徒労 |
Cでできたデータ列について統計処理の方法について、中川先生にアドバイスを求めたら、「gawk」と「perl」を進められた。「Cで組んでしまうのもいいかもしれない。」とのことだったが、何はともかくgawkとperlについて調べてみる。うへぇ、ソフトではなくコンピュータ言語かよ。また一つ難題が課せられた、というか、何ヶ国語だよ!調べていくと、何やらgawkはややマイナーな言語という感じで、確かにデータの整理にはなかなか便利な言語の様子。perlは、聞いたことはあったが、何やらCGIの方面で広く使われている様子。どちらもインタープリタ型の言語で、どちらもCから派生した様子。確かに、使えたら便利っちゃ便利だろうな…。とはいえ、また一から言語を勉強しなすというのは気が滅入る。というのも、自分がやりたかったのは、たかだか度数分布表をつくったり、分散や平均を取ったりといった基本的な作業で、そこまで仰々しいプログラミング言語を必要としていなかったからだ。というわけで、Cの統計処理に関する本を読む。前提知識がある程度あったので、今日一日で半分以上をイッキ読み。今までプログラミングは我流でやってきたから、自分のプログラムを見直すという意味でも、いい復習になった。なかなかいいとこはついているにせよ、度数分布表の作成に関してズバッときた感じはなかなかない。なんと無しに、ヒラと議論してみたら、なんとなかなかいい線をついている。と、彼の画期的なアイデアにより(?)一気に氷解してしまったではないかっ!うへぇ、なんで俺こんなことに気づかなかったんだっ↓さすが(自称)天才プログラマーヒラ。というか、どうして俺はこんなくだらないことで考えあぐねていた挙句、わけのわからない言語についていろいろと調べ上げていたんだろう? |
6/23 | 手書き |
今日は、手書きで日記を更新しました。というのも、パソコンを学校に置いてきてしまったからで、とりあえず日記を書いておいて、後でタイプしなおす感じかな。なんだか、まともな「日記」を書くのがどうも照れくさくて、まぁいつもとやってることは変わらないんだけど、ちょっと変な気がします。思った以上に筆はどんどん進んでいくんだけど。 さて、物理。今日は経済物理の発表…とばかり思っていたが、諸他事情により延期。先週休んじまったからなぁ(汗)。そんなわけで、気を取り直して論文あさり。やはり、経済物理は非常にLangevin系とやってることが近い。それは、長谷川先生の授業を通じても実感してきていたことだが、改めてそう思った。最近自分が気にかけていた話題として伊藤の確率論が挙げられるが、その基礎事項について、長谷川先生の授業の一環として集中講義を行っていただけることになった。これは自分にとっても幸運なことで、確率論をどこまで踏み込めばいいか、ちょうどその匙加減で考えあぐねていたときだったからだ。う〜ん、最初は「経済物理なんて所詮データありきで、それをモデルを作ってどうにかこうにかフィッティングさせるだけの話だろう。」とか思ってたけど、いろいろ学べることが多いのだなぁ。物性研にいるよりは、いっそ長谷川研にお邪魔していた方がいいのかもしれないなぁ。 とはいえ、経済物理に関して疑問符はやはり残る。学問として否定はしないが、何か普遍的なものを抽出できるかどうかはまだわからない。現状況を見る限り、SMP(Stochastic Multiplicative Process)とかでモデルを作って、またはそれにある程度の条件をつけて、べき乗則が成り立つようにしている。それ自体まともな仕事ではあるが、こちらとしてはイマイチ決定打がない気がする。経済データから普遍的なものを取り出せるかどうかはともかくとして、やはり、経済からでは現象それ自体は見えにくいのではないか?その点熱力学では現象的な構図はしっかりしている。個人的な目論見としては、熱平衡近傍のことから攻めて、経済、広くは生命現象一般にも通じる普遍的なことを言うこと。例えば、しっかりとした枠組みの中で、べき乗則を言ってしまうとか。いや、それだけでは甘いかな。 そうそう、つい今までのことを書くのに夢中になってしまったが、今日は物性研の親睦もこめて、ボーリングに行った。予定より参加者は少なかったが、なんか楽しかった。 さて、明日も論文を…と、待てよ。来月の頭らへんに今までやったことを月例中川ゼミで発表するんだ。その準備をボチボチやらなくてはならんなぁ。"研究者であれば、どの分野でどれだけの成果があげられているのか、常に気に掛けていなければならない。"そんな言葉が気になる今日この頃でした。 |
6/22 | 発表 |
しゃべり場の発表はまずまずの形で終え、とはいえ、個人的には詰めるところがまだまだ残っているなというのが正直な実感。たかだか過去の研究から見て妥当と思われて、かつ、解析のしやすいモデルを作って、それがデータにあうようにパラメータを使ってうまくフィッティングさせてというだけの作業だろうが、それだけでもこれだけのことをするのにも結構苦労したろうなと思う。まぁ、経済物理に関して否定するは易しだろうが、実際に何か仕事するといったときにはなかなか大変な思いをするというがわかった感じかな。うまくまとめると。シミュレーションの結果が出せなかったのは、明日中に出来るかどうか微妙なとこだが、最低限は出来上がっているので発表はできそうだ。 この数週間を振り返ってみて、ふと思った。研究をどれだけ進めることができたか?一日一日はそれなりに頑張っている気がするが、なかなか思うようには進んでいない。いかん気がする。このままでは、卒研の時と同様、最後の1,2ヶ月でドエライ思いをすることになる。もっと先へもっと先へ。 |
6/21 | 睡 |
ねみぃ・・・・・・・・・・・・・・・。 |
6/20 | バレー |
今日のお昼の論文紹介に行き忘れてしまったー。。。不覚だ…。 そんな鬱憤晴らし(?)、というか、今日は研究室にたまたま大勢集まっていたので、皆でバレーボールをやることになった。昨日、ヒラと電気屋さんを回った後によった百均(ダイソー)でボールを買っていたので、そのままグランドへ。バレーの経験者もいたせいか、意外にも形になっていたのが面白い。お陰で、手が痛くて痛くてしょうがない…。筋肉痛というか、これ軽い打ち身だよなぁ。そのあと、バレーボールでサッカーやったり、ボールを投げたりして遊んだ。 そのあと、研究室に戻って、昨日言ってた問題に取り掛かる。結局どう考えていいかわからなかったので、ひたすらにリファレンスをひいて、なんとか問題解決。とりあえず発表の見通しはついた。あくまで、とりあえずだが…。論文紹介だが、気になることを逐一調べていったらとてもじゃないが時間がない。その疑問の中で、何が本質的問題で、どこまで掘り下げればいいのか、そこが焦点になってくる。むやみやたらと勉強するのは、日大生である(あった)私には不向きな作業だし、何より気が進まない。それだったら、そのなかで自分が面白いと思うことを一つでも突き詰めればそれでいいんじゃないかってこと。まぁそれにはそれなりのセンスが必要かも知れんけど、そんなセンスが働かないときには、ズバッと諦めるか、がむしゃらにやるのも悪くはないかな。そうしているうちに、きっとセンスがついてくるだろう。 今回の作業を通じて、割と論文馴れ(←あまりこうは言わないかもしれないけど)してきた。取っ掛かりが一個つかめると、次から次へと論文をひきたくなる。というか、ひかなければわからない。そうしていくうちに、だんだん自分の中でその分野周辺の知識が蓄積、そして秩序だったものに―というか、自己構成―していく。学問分野が大域的に見られるようになるには、そういった作業が必要であろう。実は、Langevin系に関しても目をかけている論文があるのだが、いかんせんこっちが片付かないとどうにもならん。とりあえず、こっちの話を片付けなければ。ちなみに、昨日言ってた、NTAJ(National Tax Agency of Japan)は国税局の略称です。公的機関だからInstitutionではなかったようですね。 |
6/19 | できない |
今日は朝から一人で計算機に向かう。(まだやってんのかって感じだけど、)かのHenonHeiles系のプログラムをちょっと改良した。といっても、単に次数を上げただけ。それなのに、ずいぶん時間がかかった。う〜ん、今振り返ると、なんでこんだけの事やるのにこんなに時間かかってんだろう…? 島田先生がいたら、「こんなの私だったら、一時間もかからないですよ。」とか言われそう(汗) 今日のお昼ご飯は、久々に奮発した。自転車で家に帰る途中、ちょっと散歩をしたくなって、そしたら、おいしいトンカツやさんの話を思い出して、とりあえず、行ってみようって気になった。(なんか、小学生の作文みたいな文章だ。)行ってみると、店の外にもいいにおいがする。…が、値段が外に出ていない!!う〜ん、どうする…??財布には…、2000円。まず、食べられないことはないだろう。予測としては、700〜800円。高くて1200円ぐらいと踏んで、いざ入店。が、無残にも玉砕。「1500円!!うへぇ、やられた…。」さすがにおめおめ引き下がるわけにもいかんので、1500円をあきらめ、1000円のロースカツを食べる。どうも後ろのアタック25が気になるが、食べる。カツはなかなかおいしい。衣がしっかりしていて、この辺は俺の好みにあってるかも。野菜はちょっと水っぽいが、カツがおいしかったので満足。アタック25の今回の参加者は学生。なかなか俺にもわかる問題が多い。ご飯と味噌汁も、普通にいいなぁ。テレビ見ながらの食事は、ちょっと失礼な感じだったが、ご馳走様でした。 経済物理の論文。やべぇ、わからん。最後の最後がわからん。一番いいとこなんだけど、そこのつめができん。そこは論文全体から見ても、一番大事なところで、ここがしっかり説明できなきゃ、論文紹介にならない。う〜ん、水曜に発表あるし、ちょっとあせってきたなぁ…。シミュレーションも初期値をどっから引っ張ってきたのか不明だし、おそらくNTIJだっけ?NT…よくわからんが、その辺のデータから決めたんだろう。うー、あせるなぁ。 |
6/18 | 早起き |
久しぶりに早起きした。鳥の目覚めとともに起床、日没とともに就寝、なんて早くは寝床につけないけど、まぁ健康的な一日だった。夏の夜は、涼しげでいい。大学の構内を学生が歩いていたり、また、どこかにかたまって語りあっていたり。夜の静けさを保ちながら、人の動きがある。ふと見やると、夜の暗がりの中に我が理学部の校舎に明かりがともっている。外は夜風で涼しく、格好のお話し日和だ。「あぁ、学部生はいいなぁ。」なんか、学生時代をうらやましがるサラリーマンの気持ちがわかる気がする。無論、院生というのも悪くは無いものだが、学部生よりは引き締まった感じがある…それは当然だろう。学部時代の課題や試験かなんかは、やっつけ仕事的ですんでしまうが、こちとら一度つっこんだら、なかなか出られない迷宮に迷い込んでしまったり、ハードルがいくつもあったり。まぁそれを楽しんでる余裕ぐらいは必要だとは思う(?)が、なんとなく学部生にあこがれをもってしまう今日この頃。まぁ、今の生活は(曖昧な言葉だが)雑念の入り込む余地がないわけで、それはそれで俺にはいい気がする。総じて、院生は院生らしく、学問に夢中になれということかな。 今日で、Henon-Heiles系のプログラミングは一区切りついた気がする。自分のイメージしたものが結構あっさり出来たので、まぁまぁかな。毎度こんなこと思ってて、いつもいつも改良を余儀なくされるのだが、今回は大丈夫であろう。あとは、来週に発表を控えた経済物理に関する論文紹介だな。内容はそれほどでもないが、モデルとデータのフィッティングがいざやるとなると大変そうだ。どこまで必要かは自己調整しないとな。さて、また明日。 |
6/16,17 | 徹夜同時更新 |
う〜ん、眠い。徹夜した。う〜ん、眠いぞ。 昨日は研究室でずぅ〜と計算機に向かっていたわりには、あまり成果が得られていない気がする。Henon-Heilesをいじればいじるほど、わからなくなってきて、なんだか、まだよくわからないような。でもいくつか思い違いがあって、新たにはっきりしたこともあるわけだが、でもなんだか捕らえきれてないような。昨日のこともあって、計算機の値をどこまで信用していいかわからなく思えてきたり、プログラミングのバグが全体に影響を及ぼしていたらどうしようとか思ったり、コンパイラーで何が起こってるのか気になりだしたり、なんだか疑心暗鬼になってくる。中川先生は、計算機の精度にそこまで目を光らせてはいない(というか、Henon-Heiles系ではそこまでエッセンシャルにならなくていいという)という態度のようだから、少しは気が楽にすることができた。(まぁ、エネルギーがある精度で一定ということは必要だが。)だけど、訳もわからん質問をかましたり、無意味な質問をしたり、なんかそんな変な感じ。中川先生のおっしゃっていることは、実によくわかるし、次にやることもよくわかるのだが、なんかあらぬことを考え始めてぶっ飛びそうな勢いもある。まぁ、ある程度は落ち着いてきたが。 経済物理の論文に関して、あらかたまとまる。あとは、必要に応じてデータの処理をやってみたり、参考文献を調べたりってことかな。 昨日は、ちと訳のわからん文章になってしまったが、とりあえずは、熱力学とか統計学とかをやろうかなといったところです。その前に、いくらか論文を読みたい気分ではあるのだが。 |
6/15 | 本のあれこれ |
アップロードが遅れまして、申し訳なかったです。昨日気づいたことなんですが、サーバーの問題ではなく、FTPソフト(サーバーにアップロードするためのソフト)の有効期限が切れていたのが原因だったようです。ご迷惑をおかけしました。。。今は、問題解決しましたので、ご心配なく!そういうわけで、ここ最近のアクセス数が気になってみてみたら、なんと8日に一日最高523件という偉業達成!う〜ん、一体どこから誰が見てるんだろー? 昨日の朝からプログラミングに関する本を読んだ。東大の牧野さんのパソコン物理実地指導なる本だが、一言でいうとやられた。Cにかじりついてから間もないが、ちょっとプログラムに関する認識が甘かったなぁ。「アルゴリズムだけわかっていれば、プログラミングなんて簡単なもんだ」って思っていた自分が情けない。しかし、これは完璧計算機屋さんのためのテキストのような…。上には上がいるという意味での挫折と、そこまでこだわらなくてもいいんじゃねぇ?っていう自己擁護があいまってちょっと曖昧な感じ。(しゃれではありません。)俺の認識では、あくまで計算機は道具っていう意識だから、正直、そこまでプロいプログラミングが必要とは感じていない。しかし、今後モデルを作ったりして計算機を走らせるといった折に、プログラミングによる誤差が増大して全体的な影響を与えるような系を取り扱う場合はそうはいかない。そういう問題がどういった場面で出てくるのか、これがもっと詳しくわかればよかったんだが、ちょっと現状では不明。こういったことは、中川先生に相談しなきゃいかんなぁ。 確率論の数学的な基礎という言葉を、結構使ってきた気がするが、ちょっと考えが変わってきた。もともと伊藤積分とかに興味をもってやりたくなった分野ではあるのだが、本格的にやろうとするとなかなか大変であることがわかってきた。まぁ、ある程度そうだろうなぁとも思っていたんだが…。 先日図書館に請求した「伊藤清の確率論の基礎」が届いたので、今日目を通してみた。伊藤清は、前述の伊藤積分の伊藤だが、もう一冊の名著「確率論」では荷が重いと、「基礎」という言葉に魅かれてやる気になった。が、やはり難しい。巻頭に一言”確率とは、ルベーグ測度である”。う〜む、やはりかぁ。おそらく必要になるだろうとは思っていたが、こうまではっきり言われるとマジでやるなら(そうならだけど)やらないわけにいかんよなぁ。以前にそういうことが必要になるであろうと、志賀浩二の位相への30講にも手を出していたのだが、半分読んだ辺りで飽きちゃったしなぁ。他にも、渡辺信三の確率微分方程式や共立講座の確率微分方程式,共立講座のルベーグ積分からの確率論,ちょっと邪道的な雰囲気を漂わせるコルモゴロフの確率論入門などをかじってみたものの、いまいちのらなかった。おそらく、数学的な知識背景が欠如しているからであろう。数学よりの本は、一度理解すると非常に枠組みがしっかりしていてきれいな気はするが、いまいち物理的直感が見えにくい。伊藤清の確率論の基礎でもそう感じたが、確かに定義はよくわかるし、なんかいい気がする。ただ、なんか当たり前のことを定式化しているだけのような気がして、新たな知見が得られている気がしてこない。(世の数学屋さんの皆様、本当にすいません。一重に、私の浅学さによるものです。)理屈では、伊藤先生がそうであったように「こういう緻密な議論が出来てこそ、新たな理論ができあがるんだ」というのはわかっているんだが、どうもまだ必要性がしみじみと感じられない。 少し話がそれるが、学問をやる上で一番大事なのは、モチベーション(動機付け)だと思う。必要性も感じずにただ漫然と勉強している奇妙な連中もいるようだが、やはり動機付けが曖昧なまま学問を進めていっても、行き詰ってしまう気がする。つまり、研究する場面で、苦労する。何か新しいことに挑むとき、既存の理論ではなんともならない。(そうでなければ、新たなことではない。)そういったときには、目標に対して何が必要であるかを考えねばならない。このとき、ただ学問を鵜呑みにしていると、その問題に対して何が必要なのか思いつかなくなってしまうと思う。歴史的に見ても、天才は若くしてその頭角を現し、若い間にいい仕事を残す。晩年になって知識が増えたからといって、いい仕事が出来るとは限らないのは、そのためであると思う。”いろいろ知りすぎてしまっても研究は出来ない。ただ、まったく知らなくても研究は出来ない。”島田先生がそんなことを言っていた気がする。 で、単に、今後の方針を書くにとどめようと思ったが、ずいぶん長引いてしまった。そんなわけで、ちょっと方向を転換して、まず物理の方面から確率をアプローチしようと思う。なんか落ち着くところに落ち着いた感はあるが、まぁ、いわゆる、統計物理ですな。めっちゃフツー…。もう少し具体的に言うと熱力学。やはり、こうなってしまう。図書館で請求したキャレンの熱力学が予想以上に良かったので、それをやろうと。結局購入し、もうすぐアマゾンから届く。それと、ゼミでやる予定のゆらぎのエネルギー論。あとは、定評のある雑感で知られる(?)田崎さんの熱力学かな。田崎さんは夏に集中講義にいらっしゃるので、そういった意味でもしっかりやっておかなければならんかもしらんな。それと、タイトルはふざけているがなかなかポイントが絞られていると思うルベーグ積分超入門かな。 今日は、なんだか本の紹介に終始した気がするが、まぁ、ちょっとした方針転換と新しい目標を設定した感があるので、こんなでもいいでしょう。 |
6/14 | テストとレポート |
今日はTAとして、テストの採点をやった。こんな大人数のテストの採点は初めてだったので、結構戸惑った。それに、意外と時間がかかった。答案用紙を見ていると、よく言うようにいろいろな答案が見られる。自分では考えもしなかった解法でやってきたり、適当にやったような解答もある。無論、自分の流派に合う合わないはあるが、学生が1,2時間(+α)かけて作ったような解答だから、こまめに相手の論理をたどる。自分の流儀に合わないような解答の流れを追うのは、実しやかに嫌なことだが、「あぁ、この人はこう考えてやっていたのかぁ。(→@残念、それはダメなんだなぁ。→Aまぁそれでもうまくいくか。)」と気づくとなかなか面白い。何より、それだけ考えてきた解答には価値がある。答案を見て出来た出来なかったとだけ一喜一憂に浸られるだけではたまったものではないが、やはり出来なかった解答というのは心に残るものだろう。それについての指摘やガイドラインを示すなどのことは、当然必要であろう。私ももちろん今までテストをたくさん受けてきたが、大学のテストやレポートはほとんどが返却されない。それがどうも理不尽でならない。それだけ関心を持ってるんだったら、自分で調べなさいという意見もあるだろうが、やはりこちらが課した問題についての相手の考えや意見には敬意を払うべきだと思う。そんなわけで、今日はなかなか時間をかけてしまった。さっきも言ったように、自分と流儀の合わないような道筋を追うのは、やっぱり嫌なものだ。そんなわけで、今日は結構疲れた。情けないことに、今日は研究などにおいてあまり進展がない。 |
6/13 | topic |
サーバーの調子が悪いようで、なかなかアップデートできない。今日は出来るといいんだけど…。 今日はゼミの予定だったが、M2の先輩が体調不良により、延期。急遽、中川先生とたいまんで最近の進展具合を話すことになった。準備もくそもあったもんじゃなかったが、先生の誘導も親切だったので、いい雰囲気でできた。メインで話したのは、確率微分方程式の数値解法についてとHenon-Heiles系のお話し。今後のつめに関して、ご指導いただく。数値計算を使って研究を進めるといったスタイルは、過去の院生をさかのぼってみても中川研には多い。かといって中川研の必殺というか、将来的な常識の範囲内という感じがする。いずれにせよ、個人としては割と新鮮なことなので、参考になることが多い。そんなわけで、今日は、残していたプログラムを終え、ガチャガチャと計算機を走らせていた。不思議なことに計算機を動かしていると、なんだか勉強しているという気がしないのが気にかかるが…。 今やるべきは、来週の発表の準備、計算機のプログラミングが二本柱かな。解析力学と電磁気に関するあれこれもあるが、こっちはある程度のところで引き上げた方がいいのかな?確率論の基礎固めも視野にいれなきゃだな。 |
6/12 | 風邪か… |
せっかくの休みも、ちょっと体がだるい。頭も痛い。鼻水がひどい。ここ何日か不健康な生活を続けてきたから、それがたたったのかもしれない。今日は、ちょっとした生活雑貨を買出しに、そのあと研究室へ。研究室でも、どーも頭が働かない。中川先生に風邪をうつされた可能性も…。 先生に明日、Macminiを買って頂けないか、交渉することを決意。ここ最近、解析力学と電磁気の接点となる箇所を集中的にやっていて、確率微分方程式やCをつかってのプログラミングといった方面での進展が無い。そのぶんちょっと交渉しづらいところもあるが、いくつか交渉する上での大義名分が出てきたので、明日。頭痛くても、なんとか交渉しよう。うまくいくといいんだけど…。 |
6/11 | テニス |
今日も正味5時間の睡眠で、にもかかわらず、テニスをやった。今回は坂田研のメンバーも合流してやったので、楽しい雰囲気で出来た気がする。う〜ん、なかなか疲れた。 |
6/10 | 疲労 |
うぉおー…。昨日から正味3時間しか寝てねぇ。くたばる寸前です。今日は結構頑張ったとは思うが、ちょっときついなぁ。今日はいろいろと書きたいことがあったんだけど、いかんせんこの状況。ひとつだけ。 基礎量子力学特講。鈴木先生。先生の説明も明快だし、丁寧に教えてもらえるので、わりかし楽しみにしている授業。俺が唯一素粒子物理を学びたくなるきっかけでもある。ダメだ。文体がさえない。明日、気が向いたら書こう。 |
6/9 | 経済物理の論文 |
昨日集中的にやった経済物理の論文についてを、今日パワポでまとめた。とはいえ、まだ一番重要なモデルの部分の詳細を追っていない。流れは理解できたのだが…、もう少し詰めるには少し時間がかかるかもしれんな。しっかし…、この論文を書いてる奴の英語力はいかがなものかな。(案の定日本人が書いた論文でした。)なんていうか、ロジックがなってないよな。(まぁ、人の事言えないけど。)ぱっと一読しただけでも、気にかかる箇所がいくつも出てきたぞ。まぁ、一番大事なものは英語の表現力より、発表する力(いわゆるプレゼンテーション能力)より、研究の中身であるから、目を瞑ることにするか。まぁ、当の中身というのも、幾分訝しげな気はするのだが…。まぁまだ断言するのはやめておこう。もう少し詰めてから。 経済物理に関しては、あくまで教養程度。本格的にはやらないつもりだが、自分が目をつけている分野ともよく絡んでいるので、勉強にはなる。それに、長谷川先生の授業[というよりは論文の輪講]もためになってるからなぁ。 いまいちペースが悪い気がする。千里の道も一歩からというが、一歩しか進めないというのは、気持ちとしてあまりいいものではない。一言で言うと、あせる。自分へのペースアップを図る意味でも、また、発表の準備という意味も込めて、しゃべり場でこの論文紹介をすることにした。さ来週かな。都合上、そうなった。これを期にペースアップができればいいな。 しかし、クラシック音楽は癒されるなぁ。 |
6/8 | 研究 |
いかん・・・。生活のサイクルが不規則になってきた。どうしよう・・・。う〜
ん、無理せず、早く寝ればいいんだろうな。 今日は、いろいろとおしゃべりの多い一日だった。主として、M2のカツさんと 物性研OBの山田さんと。カツさんとは、Linuxの扱いや Mathematicaについて、あと研究について。OBの山田さんとは、初対 面だったが、こちらもいろいろと参考になる話が聞けた。カツさんは最近計算機 の必要性が見えてきているようで、MathematicaやLinuxのノウハウを求めてきて いる。研究室同士のメンバーで、お互い教え合えることはしあうのが流儀。俺程 度のスキルで教えるなんてのは、少し出過ぎた真似のようではあるが、できる範 囲でもそういうスキルがあるのであれば、真摯に教えてあげるべきだ。 カツさんとのお話の中で、「研究の核になるもの」という言葉が耳に残った。研 究をする上での技術のことをいっていたのか、研究を始める動機のことをさして いたのか、それとも研究の構想を練る段階でのことをさしていたのか、何をさし ていたのか話の中からくみ取ることができなかった。それに、「研究の核になる もの」それ自体にさして重い意味はなくて、ただ言葉が一人歩きだけしてるのか もしれない。いずれにせよ、今の自分に一定の余韻を残させているというのは確 かで、いまいち何が気にかかっているのかはわからない。(なんじゃそりゃ。) おそらく「自分の研究の核になるものは何なのか」という内省の意味合いが強い のかと思うが、定かではない。なんとなく、この言葉を反芻してる、そんか感 じ。 山田さんとのお話は、カッコつけていうなら研究者同士の会話ができた感じがし た。お互い今の段階で何がしたいのかを言明しあえた気がする。無論、俺の方は 現段階で極めて表面的で薄っぺらい、そんな気がしているのだが・・・。いずれ にせよ、山田さんの話はところどころ〔生意気かもしれないが〕甘いと思うとこ ろもあった〔し、それを問いただすこともした〕が、総じて視点に独自性はあっ た。そういった意味で、今の周りにいる院生よりは研究者として好感がもてた。 やはり研究者であれば、誰に言われるでもなく自分の興味のあるテーマを見つけ 出して、周りを巻き込んででもそれを押し進める勢いが必要だ。〔某S先生のい うように〕”過去のこれまでの研究や学問的プロパガンダといったものは摂動と して入れるべき”であって、研究の核があってこそである。(早速、上の言葉を 使ってしまった!)なんだか自分に言い聞かせているようだが、例えば自分の研 究なのに指導教官の先生の趣味や風合いが色濃く出てしまったりとか、例えばど こぞでよく知られたような小手先の手法でできて上がってしまうような研究だと か、例えば実物にも即していないで勝手に理論〔というにはあやしいもの〕をつ くってしまったりとか、例えばなんだかんだいってうまくものを説明していても 物理的な普遍性が一切見いだせないような研究とか、例えば自分のモチベーショ ンがしっかりしないまま単に流行に流されて研究テーマを決めてしまったりと か、例えば、例えば、・・・。自分で言っていてもなかなかそういう研究は難し いとは思うのだが、研究者である必要十分条件はこれにつきると思っている。 だいぶ内容がずれてしまった。山田さんから具体的にいただいたアドバイスで頭 に残っているものを列挙して、今日はもう寝る。よく聞くようなこともあった し、その是非もさておき、何も考えずにただ頭に残っていることを列挙する。・ 学内にこもっていてはだめ、行動範囲は広げるべき。・〔しゃべり場について〕 発想自体は面白いと思うが、物性理論内だけでやりくりするのはなかなか難しい のでは。個人の問題ではなく、全体の問題。他学部、他大にけしかけてみるのも 一手。・学際的な交友関係は広げるべし。・学問分野間でのつながりを見つけ る。具体的には、論文を読む。・自分の研究テーマいかんにかかわらず、自分が 面白いと思ったことは突き詰める。・論文の読み方について。データの処理な ど、論文だけでは見えにくいところにも注意を払う。論文を書いた人のスキルの 一部を身につけられる。 おぉ、結構頭に残っているなぁ。なかなかいい内容を 話し合えていた証拠かもしれない。山田さんは盲目にもかかわらず茨大で博士を 取得し、今なお研究に対して情熱を注いでおられる様子。山田さんに敬意を示し て、今日はおわりにします。 |
6/7 | サルトル |
気づいたら、研究室の椅子で寝ていた。普段、帰宅したり研究室で徹夜したりはしていたが、無意識のうちに眠りについていたのは驚いた。明け方(いや真夜中を)まどろみながら帰宅。時刻AM4時なり。 今日は何故か岩波新書の「サルトル」を読んでしまった。ふと図書館で目に付いてしまったのが原因である。普段は本の書評に関する本(特にこういう解説本の類)は、あまり好きではなかった。というのも、実際の本を読んでみるのが一番わかると思うから…というよりは、変に解釈を押し付けられる気がして…何よりそれが気に入らなかった。そういう意味で敬遠しがちだったのだが、そのわりに今回は楽しめた。実際読んで見て思ったことだが、サルトルを根掘り葉掘り調べ上げて解説というか、完璧にその人(作者)のサルトル像を語っていると思った。つまり、サルトルの文学作品なりなんなりを介して、あくまでその人の立場で理解解釈しているものを言論している、そんな気がした。 しかし、私はどうも不思議なのだが、どうしてこうも丸まる相手の意見を鵜呑みに出来るものかと思ってしまう。この「サルトル」の作者に関してもそうだが、完璧にサルトルマニアというか、サルトル主義者,サルトル信奉者である。俺だったら、どんなにいい本を読んで「すばらしい」と思っても、丸々それ(文学作品のイデアなりなんなり)を取り入れるなんて事はしない。やはり、ある程度自分の中でフィルターを通すはずである。まぁ、ちょっと云いすぎかな。なんか本を読んで理解するときには、何がしかフィルターが入ってくるはずだけど、それが少ないというべきか。そうでもなきゃ、信奉者にはなれんはな。まぁ、そこまでサルトルという人物にその人はほれ込んだんだろうな。 でも、考えても見れば、自分の場合もそういう人(ほれ込んだ人)は存在しているといえばそうだな。とはいえ、その人の考えが絶対とは思っていない。その人からうるものはきわめて絶大であるとは思っているが、かならず疑う余地は残している。そういう意味で、俺は違和感を覚えたのかもしれない。 ちなみに、サルトルの考え方はどうも俺には腑に落ちない点がある。修正主義の立場でそれを受け入れるならまだしも、短絡的にサルトルの考えを受け入れるのは少し危険な気がする。だって、なんでも「サロー」だっけか?そういう風に云ってしまえば、自分に対する虚栄が張れちゃうわけだから。開き直りみたいな、そんな風に誤用されてしまう気がする。他すべてを実存と思うのは、やはり相当大変なことで、そういう志向にばっちしあう人なら、修正主義の立場という条件付で認めてもいいな。ただ、修正主義という立場自体どうなのよという気もする。全然クリエイティブな立場に立ててないんじゃないかな。「嘔吐」とかの小説自体はいいと思うけどね。 駄文でした。こういう文章を自分で読んだら、「物理やってる人間が、その専門外に関して論じているとなんかつまらん。」と思いそうだな。もちろん、面白いこという人もいるんだけど、文科系の言論人と比較すると、やはりパーセンテージで文科系が上かな。そりゃそうか、専門家だもんな。ただ、一応、科学者の思想というのも、(完成されていれば)文科系にはない独特なものがあっていいとは思っています。 もうおわらそ。今日は、お昼に中川先生と話し合ったことを書こうと思ったんだけど、とんでもない内容になっちまったな。それでは。 |
6/6 | なし |
今日は徹夜で位相のことをやろうと思ったが、早く寝ることを決意し、帰宅。志賀浩二の位相への30講をだいたい半分まで読み終えたが、さすが数学の方面だけあって内容が抽象的。作者の筆致のお陰でわかりやすくは書かれているが、今ひとつ今の自分に必要な内容なのかどうか、判断がつかない。扱っている内容自体は悪くは無いが、とりあえずまた後でかな。コンパクト性ってのをちょっとイメージしづらかった。 あと、Mannellaの論文に目を通してみた。内容全部を理解するのは大変そうだが、通り一遍の理解ならなんとかなりそうだ。これをもとに早くプログラミングにうつらなくては。やらなければならないことがもう一つ増えた。経済物理の論文紹介である。長谷川先生の授業の一環で、再来週辺りか?やることになった。当初予定した内容とはいささか違ってはいるものの、キーワードがなかなかとっつきやすかったので、少しやる気が出てきた。べき乗則、確率過程、あともうひとつなんか。早めに準備して、パワポぐらいは作っておきたい。 さて、明日も早いので、今日はここら辺で。夜の三時か。まぁこんなもんかな。 |
6/5 | 微生物 |
今週は、勝さんの用事の関係で日曜にテニスをすることになった。勝さんは最近徐々にテニスにはまり始めたようで、テニス雑誌まで買いだしてやる気満々。俺もガットを張り替えたばかりだったので、打つのが楽しみだった。あいにくのコンディションだったが、テニスは十分楽しめた。お陰で(何故か今日は)へとへと。 きょうは志向を変えて、研究室で飼っているジャイアントミジンコの水槽の水をとって顕微鏡で見てみた。一時の衰弱期に比べると、今は環境もよく、日に日に個体数も増えている。水環境は、蒸留水(×)やミネラルウォーター(○)などを試してみたが、一番良かったのは茨大の池の水。今水槽の中では、藻が生えてきたりして、餌をあげる必要がなくなってきたぐらいだ。飼育も軌道に乗ってきていたので、そろそろ何かしようかなといったところであった。それで、手始めに顕微鏡でのぞいてみようと。表面と水中と底の3つを取ったが、一番面白かったのは底。得体の知れない生き物がうようよと動き回っていた!!すっげー。大学の生物実験以来の感動〜。とりあえず、今日やったのはこれだけです。へとへとだったもので。 ホームページについて、最近日記を更新してるだけだったが、今日なんと無しに管理ページを見てみた。…と、なんと一日最大300件もアクセスがあるではないかっ!!アクセス件数が見れるだけでも驚きだったのに、一日に300件もアクセスがあったなんて…。こりゃ何でもかんでも吐露するって訳にもいかんかなぁ(笑)ちなみに、一日最低2件って日もありました。まぁ、誰かが行ったり来たりしてただけで300人がアクセスしたわけではないかも知れんけど…。何はともかく、こんなマニアックな日記でも見ていただける方がいるってのは、ありがたいことかもしれないなぁ。 |
6/4 | 徹夜 |
今日は徹夜で計算機に向かう。基本的には、昨日の引き続き。 |
6/3 | 勉強のこと |
確率微分方程式の数値解法をやる。具体的には、確率Logistic方程式や幾何学的
Brown運動を、Euler-丸山スキーム、Milsteinスキームなどを使ってとり組ん
だ。まだMannella法までは手を出せなかったが、とりあえず、確率微分方程式の
第一歩は踏み出したかなといった感じ。手応えもなかなかあった。ここら辺は、
内容的にも理論的にもある程度は手を出したいと思ってるから、そうゆっくりも
できないが、じっくり煮詰めていきたい。昨日ちょっとはまっていたHenon-
Heiles方程式で、数値をガチャガチャといじっていたら、なかなか面白い結果が
出た。今度、これを種に中川先生と議論したいな。 とりあえず、明日は弱い近似に手を出して、その後に多次元ノイズをもつ系に取 り組みたいな。Mannella法はその後かな。今後の展望としては、確率過程の数学 的基礎を固める。ずいぶん広がりのある言葉かもしれないけど、Langevin系をや るものとして、ある程度はしっておかなければならないだろう。まともにやるな ら、測度からルベーグ積分らへんまで切り崩しておかないといけないのかな? まぁ、効率的にやろう。 |
6/2 | Marie Curie |
昨日に引き続き、今日も発表。といっても、今日はゼミでのテキストの輪講。先週に予習としてやっていた内容を、授業の前にえっちらおっちら復習。ゼミ自体は、まぁ可も無く不可もなくといったところか。しかし、「どうしてバンドができるか?」という問いに対にして、答えられら無かったってぇのはぁ…、大学院生としてどうなのかなぁ…。 図書館で、計算科学に関する本や確率微分方程式に関する本などを目をつけていた本を借りた。そのときに借りた「ランジュバン方程式」っていう本が、図書館員の方の目に付いたらしく、声をかけられた。だいぶ科学史に精通しておられるようで、聞いていてなかなか面白い。勉強ばかりしているとついつい科学史のほうに目が向かなくなりがちだが、研究に付随する発想や概念、意気込みなどが汲み取れるという点でおろそかに出来ない分野である。まぁ、そんな風に思うわけで、ちょっとPaul Langevin,Marie Curieなどの生涯を調べてみた。やっぱすげぇ。特にMarie Currieの研究に対する姿勢はものすごいなぁ。少なくは知っているつもりつもりだったが、改めて調べてみると感心してしまう。研究に対してこれぐらいの意気込みがないと、大事は成せない。先人から学ぶことは多いなぁ。まぁ、感心してばかりもいられないのだが。 Henon-Heiles方程式に関するCのプログラミングあれこれ。まずは簡単な二体問題にとりかかり、ついでHenon-Heiles方程式をやった。Henon-Heilesのプログラム自体はすぐに完成したのだが、解が発散してしまってなかなか思うような結果がでない。Mathematicaでやっても結果は同じになるし、どうもやっていることもそう間違っていない。「う〜ん、なぜだー」って思っていたら、本と初期値がだいぶ違っていることに気づく。試みに初期値をかなり小さくしてみると、なんとうまくいくではないか!実は、単に初期値が問題だったってだけの話で、プログラム自体は正しかったんだよねぇ。プログラミングやってると、こういうのが日常茶飯事だよなぁ。しかし、初期値でこんなにも全体の振る舞いが違うとは…。まさにカオス的だ。 |
6/1 | 発表 |
今日はばりばり勉強しようと思っていたが、急遽私の発表に中川先生がおこしになるということで、発表の準備をしっかりとすることにした。私のやっていた分野に精通してるのは院生では誰もいないだろうが、中川先生は当然知っている。ある程度の質問攻勢には対応できるようにと、真面目にフラクタル周辺のことを中心に復習した。う〜ん、父母参観に出られる児童の心境だったなぁ、あれは。セミナー自体は、前回とはうってかわってセミナー中に質問が出ないほど厳かなものになってしまった。セミナー終了後に、いろいろと議論を交えることができたからよかったが、あれで質問がまったくでなかったらへこんでたよ。中川先生が院生のセミナーということで質問を押さえ気味にしてくれた、というのもあったのかな。内容はいろいろとつっこみたいところがあったようだが、プレゼン自体は高評価をいただけたようで、準備した甲斐が合った気がする。 発表および質疑応答で(6時から)1時間半かかったせいもあってか、今日進められたことはちょっと少ない。ヘノンハイレス方程式(ヘノンハイレス系?)に関するあれこれを大貫吉田の力学で勉強して、シンプレクティック3次の解法に相当するルース法のプログラムを組んだだけ。まぁ、あとは物理図書室で本を調べたりといったところ。お目当ての本が無かったり借りられていたり、まぁ、急を要するものでもないからよしとするか。 |